定年後の転職・再就職活動は、30代、40代の転職活動に比べて、厳しい。
また、条件面でも、これまでのキャリアを活用できたり、フルタイムで働く必要がなかったり大きく異なります。
定年後の転職・再就職の準備が必要となってきます。
定年後に転職・再就職する人の割合
定年後の働き方は、
- 再雇用制度を使って働き続ける
- 転職・再就職する
- 独立・起業する
の3つに分けられる。
60歳定年時、再雇用を選択する人は、3人に2人の割合である。
残り1人も、起業する人はまれで、ほとんどが、転職・再就職することになります。
したがって、3人に1人も転職・再就職することもない。
定年後の転職・再就職活動
知人紹介
表に出てこない、条件のよい転職ができる可能性が高い。
ほぼ100%転職可能である。
勤務先からの紹介
100%転職が可能である。
会社の取引先が多く、希望する仕事につけないこともある。
会社のしがらみを引きずる可能背が高い
人材紹介会社
シルバー人材センター
シルバー人材センターとは、高年齢者が働くことを通じて生きがいを得るとともに、地域社会の活性化に貢献する組織のことです。
- 全国シルバー人材センター事業協会
- 満60歳以上が対象
- 就業を通しての社会参加が目的
- 仕事はパートタイムの軽作業が中心
- 地域社会への貢献も目的なので地元で働く
- コミュニティとしても活動
- 配分金(収入)の金額は保証されないが、1カ月当たり5万円前後
仕事で稼ぐより、社会参加、コミュニティとの位置づけである。
シニア向け情報サイト
求人情報サイトでは、シニア向け求人特集、中高年向けや年齢別に求人が絞り込めるシステムがあります。
キーワード検索で「50代」「60代」「シニア」「中高年」などと入力して絞り込むと、簡単に中高年向け求人が探せます。
- リクナビNEXT
- リクルートエージェント
- グラン・ジョブ
- タウンワーク「シニア応援」
- フロムエー・ナビ
- シフトワークス
- おしごと発見T-SITE
- リクナビ派遣
- リクルートスタッフィング
定年後に楽な仕事
施設警備員
施設警備はマンションやショッピングセンター、工場や倉庫など施設の内外の警備をする仕事。
昼に働くこともあれば夜のシフトに入ることもあります。
施設の内外の巡回が仕事のため、一晩中外に立って人や車を誘導する交通誘導や、ショッピングセンターの警備などよりも体力的な負担が少ないのがメリットです。
葬儀会館の宿直勤務
勤務内容は、会館に、夕方から、朝までいるだけの仕事です。
ご遺体と過ごすことになることもあることがデメリットです。
スクールバス運転手
学生や、工場従業員、旅館への定期便など、限られた範囲の利用者に対するサービスを提供しているバスの運転手のことです。
勤務時間が少ないため、シニアにはもってこいの仕事です。
定年後給与に期待しない
幸運にも、仕事を得たとしても、定年後の再雇用では、現役時代の収入を大幅の減額される。
たとえば、以下のような具合だ。
- 調理業務 22万~32万円
- 清掃員 18万4450~32万5500円
- 保守点検補助 18万~30万円
- 介護スタッフ 18万5000~20万5000円
- 一般事務 18万7000~23万4000円
フリタイムで20万円前後、時短すれば更に少なくなる。
定年後の転職・再就職活動のポイント
過去の職歴にこだわらないで、自分のできることを考える。
プライドが捨てられるかどうかがガギである。
見つかるまで、探し続けること。
できるだけ早いうちから情報収集を始めること。
65歳より60歳が転職には有利、再雇用後に転職するのでは遅すぎるのです。
理想は、定年前に始めること。
資格を取るだけでは、仕事につながらない、資格より、知識と経験です。

まとめ
若い世代と比較して、シニア層の求人は、少なく、条件のよいものの競争倍率は高い。
シニア層の転職・再就職の環境は、とても厳しいのです。
有益な求人情報を集めて積極的に転職・再就職活動をする必要があります。
本気で、転職・再就職活動に取り組む決意がなければ、転職はできません。