老後資産は、いくら必要という記事は、たびたび紹介しているが、今日は、「目安は65歳で金融資産5000万円以上」という内容だ。
以前の記事では、1000万円、4200万円と紹介したが、今回は、5000万円である。


ゆとりある老後を過ごすための老後資産
この記事によれば、ゆとりある老後の生活費は、34.9万円であり。厚生年金は、22.1万円となる。
その差額が、貯蓄の取り崩しとなる。
65歳から90歳の25年間にこの差額分を取り崩すことになるのだから、必要な生活費は、
(34.9ー22.1)✕12ヶ月✕25=3840万円
となる。
これに、突発費用(医療費と介護費)を含めると、5000万円となる。
老後資産での突発費用
老後資産を検討する上では、生活費差額が11万円前後になることが多い。
生活費だけでは、夫婦2人で、ゆとりある老後生活を送るには、3300万円から4000万円の資産が65歳時点で必要になりそうです。
「ゆとりある老後には4200万円必要か?」でも書きましたが、課題は、
- 介護費
- 医療費
などが準備でしょう。
この記事では、1160万円としている。
将来、介護が必要になるのか?
大きな病気になるのか?
だれもわからないが、75歳以上の何かしらの介護が必要な人は、32.5%にも及ぶのだ。
1160万円で足りるか、不足するかは、正直わからないのである。
わたしのライフプランでは、親の介護リスクを含めて、1425万円と予想しているので、この記事とほぼおなじである。
5000万円のお金を準備できるか
65歳時点で、5000万円を確保するのは、できるだろうか。
退職金だけでは、まかないきれない。
50代の平均貯蓄は、1000万円、退職金を加えても、3000万円を準備するたがやっとだろう。
老後の生活費は、かろうじて準備できる。
突発費用分は、65歳以降も、働いて、突発費用の準備に当てることを考える。
たとえば、月10万円稼げば、10✕12✕5年間=600万円となり、突発費を確保できることになる。
このあたりが、落とし所となる。
まとめ
老後資金、5000万円前後が、目標値となる。
介護費、医療費などの突発費用の必要な金額は、わからない。
現実問題として、65歳時点で、5000万円を準備するのは、難しいので、あと5年間は、働き、突発費用を準備する。
突発費用がいらないという人は、65歳で、現時点では、3000万円としたらどうか。
ただし、忘れていけないのが、年金が20万円(夫婦2人)以上支給されることが前提である。
年金の将来の支給額も、だれもわからないのである。