脱・老後破産マニュアルという本を読みました。
老後の不安解消
貯蓄に多寡によって老後の不安が解消されるわけではない
(脱・老後破産マニュアル)
貯蓄に頼った老後設計では、長生きリスクには対応できないのである。
貯蓄が、削られていくのストレスが、高いこと。
また、貯蓄に頼るので、いつか使うだろうということで、結局使わずじまいということになる。
この本によれば、老後破産しない基本方程式が示されている。
老後破産しない基本方程式
65歳またはリタイア(勤労収入が終了)するまでに
1.年金等による収入≧支出 この生活環境を構築する
2.医療、介護のリスク対策を打つ
(脱・老後破産マニュアル)
これが基本方程式となります。
貯蓄を切りくずのではなく、定期的な収入を得る方法を考えることが、老後破産しないための最適な方法ということだ。
貯蓄がこの基本方程式にないということは、つまり、「老後破産」を回避する貯蓄額というものが正確に分からないという現実問題に対するひとつの回答をなっている。
年金等の充実
- 年金を増やすこと。それには、
- 未納期間を埋めること
- 年金受給は70歳まで待つ
- 付加年金
- 国民年金基金の活用
- 民間の保険会社の終身年金を検討する
などがある。
この考え方で面白いのは、年金受給を70歳まで待つことにより、0.7%✕12ヶ月✕5年=42%年金金額がアップするのである。
年金支給額を増やす有効な手法なのである。
ここで、問題になるのが、65歳から70歳までの5年間をどう乗り切るかということである。
5年間を乗り切るため貯蓄の切りくずしをすることだ。
5年間分だけ生活費を準備するか、働いて稼ぐなどの対策が取れるのです。
支出のコントロール
基本方程式を成立させるには、支出をコントロールする。それは、
老後に向けて生活レベルを徐々にダウンサイジング(規模の縮小)していくこと(脱・老後破産マニュアル)
です。生活をスリムにするには、時間がかかるので、40代、50代からスリム化に取組みましょう。
その中でも、インパクトが大きいのは、住むところを変えることです。
都会から地方都市へ、大きな家から小さな家への検討を、自らの「終の棲家」を考えながら取組みましょう。
老後移住は、生活コストを大幅に下げることができることをお忘れなく。
まとめ
この本の面白いところは、繰り返しになるが、老後破産の回避するための手段を貯蓄に頼らないという発想だろう。
定期的な収入を得るという考え方は、私の考える老後のマネープランと一致するのです。
特に、終身型年金を増やす手法は、今後検討していきたいものです。
医療、介護のリスク対策は、また、明日。