老後費用として、予想が難しいものが2つある。
一つは、医療費で、もう一つは、介護費用である。
生命保険文化センターによれば、80歳から84歳の要介護比率は、28.2%、85歳以上は、ぐっと跳ね上がって、60%となる。
将来介護状態になる可能性は、だれもがもっているのです。
介護費用は、老後必要な費用の中にきちんと入れておくことが必要です。
介護費用の自己負担額は実際いくら
介護保険を受けると、介護の状態により、介護費用の自己負担額が決まってくる。
基本は、1割負担であるが、収入の多い人は、2割、3割負担ということもある。
健康保険と同じだ。
支給限度額が決まっており、いくら使ってもよいわけではなく、限度額以上は、全額自己負担となる。
実際は、介護計画をケアマネジャーと作成するとき、支給限度額に収まるように、相談して調整することになりのです。
要介護5でも、自己負担額1ヶ月36,065円となるのです。
年金暮らしでは、日々の生活費すらまかなえない状態です。
介護費用は、老後に入る前に準備しておきたいものです。
高額介護サービス費とは
介護サービスを利用する場合の月々の負担の上限額が設定されています。
1ヶ月に支払った利用者負担の合計が負担の上限を超えたとき、超えた分が払い戻されます。
介護保険対象外には要注意
介護保険が適応されないものがある。
- 「直接本人の援助」に該当しないもの
- 「日常生活の援助」に該当しないもの
- 「日常的に行われる家事」の範囲を超えるもの
たとえば、
- 利用者以外のものに係る洗濯、調理、買い物、布団干し
- 草むしり
- 家具・電気器具等の移動、修繕、模様替え
適用外のサービスを受ける場合には、お金がかかるのです。
調理、洗濯、掃除、買い物、話し相手、草むしり、大掃除、趣味のお手伝いでは、時間800円、外出の付き添い、通院漢書、車いす介助、見守りなどは、時間1000円かかるのです。
老後の介護費用はいくらか
生命保険文化センター(平成30年)によると、
介護期間の平均 4年7ヶ月
6ヶ月未満 | 6ヶ月〜1年未満 | 1〜2年未満 | 2〜3未満 | 3〜4年未満 | 4〜10年未満 | 10年以上 | 不明 |
6.4% | 7.4% | 12.6% | 14.5% | 14.5% | 28.3% | 14.5% | 1.7% |
介護費用 一時的な費用平均 69万円
費用なし | 15万円未満 | 15〜25万円未満 | 25〜50万円 | 50〜100万円 | 100〜150万円 | 150〜200万円 | 200万円以上 | 不明 |
15.8% | 19% | 8.6% | 6.8% | 9.1% | 6.0% | 1.9% | 6.1% | 26.7% |
月額 7.9万円
費用なし | 1万円未満 | 1万〜2万5千円未満 | 2万5千〜5万円未満 | 5万〜7万5千円未満 | 7万5千〜10万円未満 | 10万〜12万5千円未満 | 12万5千〜15万円未満 | 15万円以上 | 不明 |
3.6% | 5.2% | 15.1% | 11.0% | 15.2% | 4.8% | 11.9% | 3.0% | 15.8% | 14.2% |
69万円+7.9万円✕4年7ヶ月=503.5万円≒500万円
となります。これはあくまでの平均値です。
介護保険上限枠内での最大は、500万円、最低限これだけは、老後前に準備したおきたいものです。
まとめ
介護保険の自己負担額から計算した介護費用としては、500万円ほど用意すればいいだろう。
おひとりさまでは、介護してくれる家族もいないため、要介護3以上になれば、間違いなく老人ホームで過ごすことになる。
おひとりさまの介護費用500万円でも心もとないでしょう。しかも、親の介護も、考えると、おひとりさまは、介護リスクが、高いのです。
親の介護+自分の介護=老後破産へまっしぐら
私も、おひとりさま、介護リスクを考えると、60歳、または、65歳になったからと言って、とても、仕事をやめられそうもありません。