住民税とは
住民税は、均等割と所得割となります。
均等割
都道府県民税 1,000円+500円*1
市区町村税 3,000円+500円*1
所得割
(所得金額ー所得控除)✖️10%ー税額控除*2
*1:復興税、合計1,000円 期間は2014年から2023年までの10年間です。
*2:税額控除とは、税額を算出した後にその税額から差し引く額のことで、配当控除、外国税額控除、寄附金税額控除、調整控除、配当割額及び株式譲渡所得割額の控除、住宅借入金等特別税額控除(住宅ローン控除)等です。
所得税と住民税
住民税には、14種類の所得控除がありが、所得税と同額なのは、雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業等共済控除だけです。控除額が異なる10種は、住民税の方が低く抑えられています。
例えば、所得税と住民税(所得割)の控除金額の差と税額を給与所得700万円の場合で考えると以下のようになります。
所得税 | 住民税 | |||
給与年収 | 700万円 | = | 700万円 | |
給与所得控除額 | 180万円 | = | 180万円 | |
社会保険料控除額 | 108万円 | = | 108万円 | |
基礎控除 | 48万円 | > | 43万円 | |
配偶者控除額 | 38万円 | > | 33万円 | |
生命保険控除 | 12万円 | > | 7万円 | |
控除額 | 206万円 | > | 191万円 | |
課税所得額 | 314万円*3 | < | 329万円*4 | |
税額 | 22万1,000円*5 | < | 32万9,000円*6 |
*3:700万円-206万円=314万円
*4:700万円-191万円=329万円
*5:(314万円✖️10%-9万7,500円)✖️102.1%=22万1,000円
*6:329万円✖️10%=32万9,000円
所得税と住民税の控除額の差は、15万円になります。
住民税の注意すべき点
所得税は、その年の所得に対して、課税されるが、住民税は、前年の所得に対して課税されます。また、納付方法は、決定された住民税が納税者に通知され、納税者が期限までに納税することになっています。
普通徴収と特別徴収の二つがあり、年金者、給与所得者以外は、普通徴収となります。普通徴収は、翌年6月から4回に分けて納付します。特別徴収は、翌年6月から毎月天引きされるます。普通徴収は、4回の納付となるので、1回あたりの納付金額が増えることに注意が必要です。
退職者は、前の年の所得に対して課税さるので、給与収入がないのに、高額な住民税を納税することになるので、退職前に準備する必要があります。