スポンサーリンク

老後の海外移住、年金の受取方を伝授

この記事は約3分で読めます。

海外に移住しても年金受け取れるか

内閣府大臣官房政府広報室の平成27年世論調査では、老後に現在の地域に住み続けたい人の割合は、79.2%と、ほとんどの人は、住み慣れた地域で、老後を過ごしたいと考えている。

別の地域に住みたいという19.1%の人の中でも、海外に住みたいという人は、9.1%とまだまだ少数派である。

海外への移住を考える上で、心配事は、「言葉の壁」、「健康」、「友人関係」などがある。

いくら物価が安いといっても、生活費が必要である。

老後の生活費の柱である年金は、海外に移住したあとも、日本の年金に10年以上加入していれば、海外へ移住しても、年金を受け取ることができる。

海外から年金を受け取る手続き

海外から年金を受け取るためには、移住前に手続きを完了しておく必要があります。

  1. 市町村に海外への転出届を提出する。
  2. 「年金支給書」に、海外の住所、受取り金融機関などを記入、年金事務所へ送付する。
  3. 年1回現況報告をする。

たったこれだけです。

補足

年金は、国内銀行口座でも、海外銀行口座でも、入金できますが、為替レートが有利なときに引き出すのがいいでしょう。また、国内の銀行の発行する国際キャッシュカードが便利です。海外の「VISA」、「PLUS」のマークがあるATMで引き出すことが可能です。

年金に税金がかかるか

年金には、所得税が課税されます。

海外に移住すると日本の居住者ではありません。

日本からみると非居住者の取扱となるのです。

非居住者のかかる税金は、一定額を控除したのち、20%の所得税がかかります。

非居住者の所得税

65歳未満 控除額 6万円✕支給月数
65歳以上 控除額 10万円✕支給月数

所得税額=(年金額ー控除額)✕{所得税率20%+復興特別所得税(20%✕0.021)}

租税条約適用国に居住する場合には、「租税条件に関する届出書」を年金事務所へ提出することで、日本の所得税は課税されなくなります。

居住先の外国の課税が適用されます。

これで二重課税が防ぐことができるのです。

租税条約適用国

日本はアメリカ・イギリス・中国をはじめ、世界の123カ国と二国間租税条約を締結していますが、その主な役割は、他ならぬ二国間での「二重課税の回避」です。

まとめ

海外へ移住しても、年金の手続きをすれば、簡単に受け取ることができます。

老後の生活費が心配な人は、思い切って海外移住を考えみてもいいのではないでしょうか。

物価が安い国が、まだたくさんあります。

セカンドライフを今の生活の延長線上ではなく、新しい刺激を求めて、切り開いていくのは、きっと楽しいことではないでしょうか。

老け込むには、まだ少しばかり早いのです。すべてが自己責任、一度きりの人生、思い切って生きたいですね。

タイトルとURLをコピーしました