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知らないと損、介護保険はどのように使うのか

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老後の心配事に、将来介護にならないかということがある。85歳以上では、6割が介護認定を受ける。半分以上の人が介護認定を受けるのに、介護認定については、よくわかっていない人が多いのです。

介護認定を受けるための介護保険申請について、勉強していきましょう。

介護保険申請の流れは、三つに分かれます。

それぞれを見ていきましょう。

相談

介護必要な状態の目安

介護が必要な状態を「介護レベル心身状態」として区分している。

介護レベルの状態に気づかずに、申請しないことがないように、また、申請レベルでない状態で介護保険申請をする手間がないようにしっかりと確認しておくことです。

要支援1

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
  • 排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
  • 混乱や理解低下がみられることがある。

要支援2

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
  • 排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。

要介護1

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
  • 排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
  • 混乱や理解低下がみられることがある。

要介護2

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話の全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とする。
  • 排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
  • 混乱や理解低下がみられることがある。

要介護3

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話が自分ひとりでできない。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。
  • 排泄が自分ひとりでできない。
  • 混乱や理解低下がみられることがある。

要介護3

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話が自分ひとりでできない。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。
  • 排泄が自分ひとりでできない。
  • いくつかの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

要介護4

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話がほとんどできない。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分ひとりではできない。
  • 排泄がほとんどできない。
  • 多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

要介護5

  • 身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話ができない。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作ができない。
  • 歩行や両足での立位保持などの移動の動作ができない。
  • 排泄や食事ができない。
  • 多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

相談先

介護状態となったら、地域包括支援センターに介護の相談をする。行政の窓口として、地域包括支援センターがあります。どこにあるかご存ですか。

私の町では、8ヶ所もあります。

地域包括支援センター
地域包括支援センターとは、市町村に1か所以上設定されている。センターには、専門職員として、社会福祉士・保健師・主任ケアマネジャーが配置されている。高齢者の総合相談、介護予防、サービスの連携・調整などを行う。

申請

申請に必要なもの

  1. 要介護・要支援認定申請書>>Webから入手する
  2. 介護保険被保険者証(65歳以上の人)
  3. 医療保険証(40歳~64歳の人)
  4. 主治医の氏名と病院名・所在地がわかるもの要介護認定申請書
  5. マイナンバー
  6. 身分証明書>>運転免許証など顔付きのもの

申請場所

市町村の窓口へ申請します。

認定

認定調査

市町村職員、居住介護支援事業所の介護支援専門員が自宅を訪問して聞き取り調査を実施する。聞き取り調査時のサンプルを添付しました。

聞き取りサンプル

質問内容動きの確認
名前と生年月日を聞かれる
この場所を聞かれる
今日は何日かを聞かれる
5分前に何をしていたか
三つの物を見せて後で一つだけを確認する調査の最後に一つだけ聞かれて答える
麻痺や筋力低下ありますか両手をグー、パーする。
手を強く握る
関節の動く範囲に制限はありますか両手を上げる、開く
寝返りができますか実際のベッドで寝返りを確認する
起き上がりができますか実際のベッドで起き上がりをする
1秒間片足で立つことができますか実際やってみせる
歩いてみる部屋の中を歩く
お風呂は一人で入っているか
爪は自分で切っているか爪の状況を実際確認する
視力はあるかパンフレットを実際読む
聴力はあるか話をしている中で確認する
必要な場所への移動方法は
トイレは一人で行けるか
食事は一人でできるか
歯磨き、入れ歯は、どのようにしているか
洗顔、洗髪は一人で出来るか
上着は一人で着れるか
ズボンはひとりで着替えることができるか
過去1ヶ月何回外出したか
薬はどのように服用しているか
お金の管理はどのようにしているか
買い物はどのようにしているか
簡単な調理はできるか
過去1ヶ月間の症状
目的もなくウロウロ動きまっることがありましたか
一人で外出して戻れなくなることがありましたか
被害的になることがありましたか
作り話をすることがありましたか
理由もなく、泣いたり怒ったりして感情が不安定になることがありましたか
昼夜が逆転し夜活動することがりましたか
しつこく同じ話をすることがありましたか
理由なく大声を出すことがありましたか
介護に抵抗することがありましたか
「家に帰る」等と言い、落ち着きがなくなることがありましたか
ひとりで外にだが目が話せない事がありましたか
いろいろな物を集めたり、むだんで持って期待する事がありましたか
物を壊したり破いたりする事がありましたか
生活に支障となるひどい物忘れがありましたか
意味も無く独言や独り笑いをする事がありましたか
周囲に状況に合致しない自分勝手な行動をする事がありましたか
話がまとまらず、会話にならない事がありましたか

主治医の意見書

市町村から主治医に、心身の状況についての意見書の作成を依頼する。問診票の提出が必要です。

一次判定

調査の結果をもとにコンピュータで、どの程度介護の手間がかかるかを推計します。

二次判定

介護認定審査会(5名程度構成)、介護の必要する程度を、非該当、要支援1・2、要介護1~5の区分に審査判定します。

申請できる人

  • 対象となる本人
  • 対象となる本人の家族・親族・成年後見人、民生委員
  • 指定居宅介護支援事業者及び介護保険施設、地域包括支援センター

要介護認定の通知

申請から30日以内に、認定証と介護保険被保険者証が郵送されます。

介護保険支給限度基準と自己負担額

介護保険により、受けられる補償は以下のようになります。実際は、ケアマネジャーと相談の上、どのようなサービスを受けるかを決めていきます。利用限度額を越える分は、自己負担となります。

要介護2の場合、訪問介護1ヶ月20万円かかっていた場合いくらお金を支払うのでしょうか。

200,000円ー197,050円=2,500円・・利用限度額を超えた分
197,050の1割 19,705円・・・・・自己負担額分
 合計 2,500+19,705=22,205円

区分利用限度額自己負担限度額
(1割負担の場合)
要支援150,320円5,032円
要支援210,5310円10,531円
要介護1167,650円16,765円
要介護2197,050円19,705円
要介護3270,480円27,048円
要介護4309,380円30,938円
要介護5362,170円36,217円

認定更新

要介護認定の有効期間は、新規の認定で6ヶ月、更新の認定で3ヶ月~24ヶ月となっています。引き続き介護保険を利用するには、更新認定が必要となります。申請から認定まで、30日間かかります。更新案内が届きましたら、早めに申請してください。

まとめ

要支援、要介護のレベルにより、支給される保険料が大きく変わります。少しでも負担が軽減できるように、時間の余裕があるうちに、正しい介護申請方法を理解しましょう。

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