「老後資金2,000万円問題」、定年となる60歳代の金融資産額は、2,000万円確保されているのでしょうか。
世代別金融資産額
「家計の金融行動の関する世論調査(二人以上世代)」によれば、60歳代の平均金融資産は、2、203万円である。一見、60歳代は、老後に必要な資産である2,000万円を、確保されているようにみえる。
金融資産の中央値
60歳代の金融資産の中央値でみれば、1,200万円と残念ながら2,000万円には達していない。
金融資産の内訳60歳代では、2,000〜3,000万円、3、000万円以上の比率が、20.2%+10.4%=30.6%である。
60歳代で2,000万円に達していないのは、60歳代全体の7割である。それでも、世代別では、60歳代が一番資産が多く、半数が1,000万円以上の資産を持っている。
まとめ
「老後資金2000万円問題」、老後資金が2,000万円不足するのではということだが、60歳代の7割は、2,000万円の金融資産を準備できていない。
今後、老後資金は、以下の3点で、さらに不足すると考えられる。
- 退職金支給額の現象
- 年金支給額の減少
- 寿命が伸びる
早くから、老後資産について、考えることは、大切です。
老後資産を考える上では、以下の2つをよく考えていきましょう。
1つ目、公的年金などの情報です。年金定期便があるにもかかわらず、自分の年金金額を知らない人が多い。生活費ー年金=必要な老後資産となります。年金支給額を知ることが、老後資産を考える上で、スタートです。
2つ目、老後資産を準備するために必要な金融知識です。「iDeCo」、「NISA」、「つみたてNISA」を3割の人が知らないという調査結果があります。税優遇されているものを利用するための知識を得ることが必要でしょう。
さあ、資産の棚卸しをしてみましょう。