年金だけで生活費がまかなえることができれば、老後資金の心配は、軽減されますね。おひとり様の生活費は、年金だけでまかなえるでしょうか。年金だけで生活費をまかなうためには、毎月いくら稼ぐ必要があるでしょうか。
おひとりさまの生活費
総務省統計局 「家計調査報告(家計収支編) 2020年(令和2年)平均結果の概要」によれば、生活費の合計は、145,000円である。これは、あくまでも平均値です。持ち家の方、賃貸の方、それぞれで、生活費は多少異なります。
おひとりさまの年金支給額
生活費145,000円を全額年金で支給されるためには、どのくらいの月収が必要でしょうか。前提として、40年間厚生年金に加入、厚生年金額は、「平均標準報酬額×5.769/1000×加入月数」とするとします。
・老齢基礎年金 ひと月当たり65,705円
生活費145,000円との差は、79,925円、約8万円、老齢基礎年金だけでは、不足する。不足分を厚生年金で補うとすれば、月収はいくら稼ぐ必要があるか。
・月収=8万円/(5.769/1000×480)=221,526円
40年間の平均月収として、約22万円を稼ぐことができれば、年金だけで生活費をまかなえます。
まとめ
果たして、サラリーマンが、平均月収22万円を稼ぐことができるでしょうか。
正規のサラリーマンの平均月収は、「景気ウォッチャー調査:令和2年11月調査結果(抜粋)|内閣府」よれば、366,333円となります。
220,000円以上を稼ぐことができるので、生活費を年金でまかなえそうです。あくまでも正規の場合、非正規では、平均月収は145,000円となり、生活費を年金だけでは、まかなえなくなります。
・非正規の受給年金=14.5×5.769/1000×480=40.152万円 月額40.152/12=3.3万円
・年金不足分 14.5万円-(6.5万円+3.3万円)=4.7万円/月
・老後資産として準備する金額 4.7万円×12ヶ月×20年(65歳から85歳)=1,128万円
非正規の場合には、不足分1,128万円は、老後資産として準備する必要があります。また、介護費用などの突発のお金は、別途準備する必要があります。