スポンサーリンク

人生100年時代の個人年金保険

この記事は約4分で読めます。

人生100年長生きはリスク

老後の生活費は、公的年金、企業年金を中心にして、その不足分を貯蓄を切り崩して補う事が多い。

これからの100年時代、長寿にともない、貯蓄不足に陥ることが予想されるのである。

まさに、長生きがリスクの時代となってきたのだ。

長生きのリスクに備える方法として、個人年金保険を活用することを考えられる。

低解約返戻金型終身保険

保険が、老後資金を準備することになるのは、解約払戻金があることです。

解約払戻金が、納めた保険料金額を上回れば、使わない手はないのです。

低解約返戻金型終身保険は、終身保険のひとつです。

特徴は、途中の解約返戻率をさらに低く抑えることで、普通の終身保険よりも保険料が安く抑えられています。

払込満了時期が過ぎると、解約返戻率がグッと上がることです。

この保険は、一部の保険会社だけが取り扱う商品です。特に大手生保会社では販売しておりません。

メリット

  1. 終身の死亡保障になる
  2. 通常の終身保険より保険料が安い
  3. 確実にお金をためられる

デメリット

  1. 保険料払込期間中に途中解約すると戻るお金が少ない(70%)
  2. 保険の見直しがしづらい

途中解約すると、解約金の目減りが多いため、解約できない。

つまり、やめにくく、お金を貯めることができる。貯蓄の習慣のない人向けです。

個人年金保険

個人年金保険は、保険料の払込期間(一般的には60歳まで)に保険料を納めることで、契約時に決めた年齢に達した時点から一定期間または一生涯にわたって年金が受け取れる。

主な種類としては、年金の受取期間によって、終身年金、有期年金、確定年金の大きく3種類に分けられます。

終身年金

受け取り者が生きている限り年金をもらえる。早死にすると、損をする。

有期年金

受け取り者が、生きていて、契約時に決めた、一定期間だけ年金がもらえる。早死にすると、損をする。

確定年金

受け取り者の静止に関係なく、契約時に決めた、一定期間だけ年金がもらえる。

終身年金、有期年金には、遺族に年金が支払われる年金受取の保証期間がついた保証期間付終身年金と保証期間付有期年金があります。

メリット

  1. 貯蓄が苦手な人でも積み立てられる
  2. 個人年金保険料控除が受けられて、所得税などが、少なくなる

デメリット

  1. 途中解約すると元本割れする
  2. インフレに弱い、物価に合わせて、受け取り年金額が増減しない

自分で貯蓄する代わりに保険会社に保険料を払うことで、保険会社が少し利息をつけてくれて、時期がきたらきちんと年金として払ってくれるということで、がっぽりいただけるわけではありません。終身年金の場合は保険料が高く、高い保険料を支払っても早く死んでしまったら損なので、終身は人気がないようです。

変額個人年金保険

リスクが高い保険です。保険会社の運用実績によって年金額が変動する保険です。

元割れリスク(払い込んだ保険金すらもどらない)があり、解約時の払戻金の保障されていません。

終身年金、有期年金、確定年金と比べて、大きく年金額を増やすことができることが魅力です。

メリット

  1. 運用実績がよいと年金額が増える
  2. 運用実績がよいと解約返戻金が増える

デメリット

  1. 運用実績が悪いと年金額が減る
  2. 運用実績が悪いと解約返戻金が減る

変額個人年金の問題は、手数料がかかることです。

運用するための費用がかかるのです。

したがって、運用結果が、たとえば、プラス・マイナスゼロであっても、手数料は、しっかり取られてしまい、儲かるのは、保険会社だけとなります。

保険でリスクを取るならば、直接投信を購入したほうがよいです。

外貨建て保険

外貨建て保険とは、積立金を外貨で運用する生命保険です。

保険の種類としては、終身保険、個人年金保険などがあります。

外貨としては、保険金が保証されるが、日本円としては、保険金が保証されていません。

メリット

  1. 外貨としてみると保険金額が高い
  2. 外貨と日本円との為替の差で利益が出ることがある
  3. 日本円の価値が下がったとき頼りになる

デメリット

  1. 外貨と日本円との為替の差で損失になる場合がある
  2. 外貨と日本円との為替の差で保険料が高くなることがある
  3. 外貨と日本円の両替時にお金がかかる

為替の差だけではなく、手数料も複雑、複雑ということは、費用も馬鹿にならないということで、これもおすすめできません。

まとめ

長生きのリスクに備えるため場合には、個人年金保険の終身年金などが、解決の手段となる。

ただし、予想より早く死亡した場合の払込保険料が、受け取り年金額より少なくなることや、契約時に受け取り金額が決まるというインフレ対応できないというリスクを理解することが必要である。

タイトルとURLをコピーしました