脳梗塞治療のロードマップ
脳梗塞の治療は、3つの時期に分けられます。
治療・急性期リハビリ
脳梗塞が発症して、入院後は、血液をサラサラにする点滴治療を行います。その後、リハビリ治療となりますが、リハビリは、無理のない軽めのものを行います。
親父の場合は、発症入院、1週間は、点滴治療、その後、2週間目からリハビリを開始しました。病院でのリハビリは、1日1時間程度で、平日だけでした。リハビリがない時間は、寝ているだけでした。これでよくなるとは思えませんでした。入院時、退院時は、車椅子でした。
回復期リハビリ
より実践的なリハビリ治療を行います。1日3時間、朝から寝るまでは、リハビリとなります。ポイントは、食事とトイレの自立支援です。
脳梗塞と診断された場合、回復期リハビリ病院に入院できるのは「発症から2ヶ月(60日)以内」となります。つまり、急性期病院での入院が2か月を超えると、回復期リハビリ病院への転院はできなくなります。
親父の場合、入院後2週間、リハビリ病院の紹介を受けました。入院から1ヶ月後、リハビリ専門病院に転院となりました。
リハビリ専門病院では、毎日、午前と午後の2時間から3時間のリハビリが行われました。いわゆるリハビリ漬けとなります。転院後、約1ヶ月で、これ以上入院していても、改善の効果が低いということで、退院しました。入院時は、車椅子、退院時は、杖。
リハビリ病院は、入院期間の制限があり、いつまでの入院できません。医療費の削減のためなのでしょうか。もう2週間程度の入院治療をお願いしましたが、入院しても改善できないとの判断から、断られました。病院の担当者からは、費用に対しての効果がないと、患者に気持ちに全く寄り添っていないのでした。
これ以上よくならないのかと思うと、正直ショックでしたね。
脳梗塞を中心とした脳血管障害に対する病院でのリハビリは、脳血管障害では150日、 高次脳機能障害を伴った重篤な脳血管障害では180日と制限があります。
維持期
維持期とは、日常生活を通して、回復した機能を維持とさらなる回復を行うことです。回復期リハビリ専門病院を退院した後は、本格的なリハビリを受けることができません。なぜならば、医療保険の適用から、介護保険の適用となるからです。したがって、デイケア、リハビリ特化型デイサービス、訪問リハビリを活用することなります。
親父の場合、リハビリ専門病院を退院後、リハビリを継続したいという思いがあります。しかし、介護保険を利用する介護施設では、リハビリが十分できない。そこで、リハビリ特化型デイケアを探すことにしました。
脳梗塞治療の終了
脳梗塞の治療とリハビリは、急性期、回復期で、医療行為としては、完了となります。国の医療では、最長6ヶ月ということのようです。
脳梗塞の脳神経内科での診療は、8月末で終了し、今後は、かかりつけ医に引継ぐことになります。かかりつけ医は、専門が内科ですので、実際は、薬だけを処方してもらいことになるのでしょう。つまり、これ以上は、「改善しません、医療費が無駄だから、治療もしません、お引き取りください」ということです。
まとめ
脳梗塞の症状
以下のような症状がでたら、すぐに病院へ行くこと。
主な症状としては、左右どちらか半身の手足や顔がしびれたり動かしづらい、ふらつく(歩きづらい、めまいがする)、嘔吐する、しゃべりづらい(ろれつがまわらない、言葉が出てこない)、他人の言うことがわからない、物が見えにくかったり二重に見える。
ドクターファイルより
入院後1ヶ月
治療と並行して、リハビリを開始すること。リハビリは、早い方がよい。入院後2週間過ぎたら、リハビリ病院を探して、転院の準備をすること。60日過ぎると、転院できなくなります。
転院後1ヶ月から6ヶ月
リハビリ専門病院では、ひたすらリハビリに励むこと。リハビリ専門病院には、最大6ヶ月しか入院できません。
リハビリ病院退院後
リバビリ専門病院を退院後、継続してリハビリをする必要があります。リハビリ専門病院を退院後は、介護保険でのリハビリ治療となります。介護保険申請後、ケアマネジャーに相談して、1日も早く、リハビリに特化したデイケアを探すこと。
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