ゆとりある老後生活
ニッセイインターネットアンケートによれば、ゆとりある老後生活に必要な生活費は、下表という結果になった。
全体比率 | 対前年 | |
---|---|---|
15万円未満 | 6.9% | ▲6.6% |
15〜19万円 | 14.5% | ▲11.8% |
20〜24万円 | 38.4% | +0.5% |
25〜29万円 | 13.7% | +4.2% |
30〜34万円 | 21.2% | +11・3% |
35万円以上 | 5.1% | +2.5% |
おひとりさまでは、20万円から24万円が、38.4%と最多となっている。また、19万円未満の割合が、減少して、25万円以上が増加したという結果である。
年金受給との差異
年金の平均受給金額は、約17万円と聞く。ゆとりある老後生活に必要な生活費である24万円との差は、8万円となる。
8万円をカバーする方法は、
- 貯めるか
- 働くか
の2つだろうか。
1.貯める
65歳から100歳までの35年間では、3360万円となる。退職金が、1000万円とすれば、
3360−1000=2360万円
65歳までに貯める金額は、2360万円となる。
50代の平均貯蓄は、1000万円とすれば、
2360万円−1000万円=1360万円
65歳までに追加の貯める金額は、1360万円となる。
50歳から15年間で、90万円/年の貯金となる。
2.働く
退職金+貯蓄=2000万円あるとすれば、
2000÷8万円÷12ヶ月=約21年
21年分の生活費が確保されていることになる。
65歳から79歳まで、月当たり8万円を稼ぐ必要がある。
最低賃金は、地域で異なるが、東京では、958円/時間である。
8万円÷958円=約84時間 1日4時間強働くこととなる。
もちろん、雇ってくれるところがないと絵に描いた餅である。
備えたい
何歳まで働けるか。
現在、65歳以上で働いている人は、3割弱である。
年齢別の有効求人倍率を調べてみる。
50〜54歳 | 55〜59歳 | 60〜64歳 | 65歳以上 | ||
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平成27年10月 | 1.06 | 1.16 | 0.83 | 1.15 |
厚生労働省「職業安定業務統計」
65歳以上でも、仕事はありそうだが、体が持つか?
できれば、ゆとりある老後の支出を見直して、手持ちの資産つくりと働き方をいまいちど、考え直そう。
ゆとり=お金ではない気がするが、生きていくためには、最低のお金がいるのも事実である。