所ジョージが驚きの年金事情を明かす「月額マイナス4000円」
概要は以下のようなことだった。
所さんは、収入が多いから、年金金額は、月額4万7000円である。
介護保険料を引くと、マイナス4000円となる。
Livedoor ニュース 2019年4月4日
介護保険料は、年金から天引きされるので、月額マイナスということになるのです。
それでは、介護保険料について、詳しく考えてみましょう。
介護保険制度とは
「厚生労働省の介護保険制度の現状と今後の役割」によれば、高齢化が進み、要介護者の増加、介護の長期化など介護のニーズ増加している背景と、核家族化、介護家族の高齢化などの介護をする側の問題を解決するために、高齢者を社会全体で支え合う仕組みとして「介護保険制度」が作られたのだ。
「介護保険制度」の基本的な考え方は、3つあります。
- 自立支援
- 利用者本位
- 社会保険方式
高齢者の自立を支援し、利用者が主体となって、サービスを総合的に受けられることを目指したものです。
介護保険の保険者
第一保険者
65歳以上が対象
市町村と特別区が徴収(原則年金から天引き)
65歳から徴収される
第一保険者=年金受給者であるから、介護保険は、一生払い続けていくことになるのです。
第二保険者
40 歳以上 65歳未満の健保組合、全国健康保険協会、市町村国保などの医療保険加入者
医療保険料と一体的に徴収
40歳になった月から徴収開始
介護保険料はいくら
第一保険者
第1号被保険者の介護保険料は、標準は9段階ですが、市区町村や特別区ごとに、収入によって段階別に、基準額や保険料率が独自に決められています。
住んでいる市区町村のウェブサイトなどで確認が必要です。
たとえば、ある地方都市の場合は、十三段階の介護保険料が設定されている。
所得段階 | 年額 |
第一段階 | 25,200円 |
第二段階 | 40,320円 |
第三段階 | 48,720円 |
第四段階 | 57,120円 |
第五段階 | 67,200円 |
第六段階 | 75,936円 |
第七段階 | 87,360円 |
第八段階 | 104,160円 |
第九段階 | 110,880円 |
第十段階 | 124,320円 |
第十一段階 | 131,040円 |
第十二段階 | 141,120円 |
第十三段階 | 154,560円 |
第二保険者
介護保険料=標準月割☓介護保険料率(平成31年1.73%)
介護保険料=賞与額☓介護保険料率(平成31年1.73%)
たとえば、月収23万円、賞与42万9000円の会社員の場合
(標準月額23万円+標準賞与額42万9千円)✕1.73%=1万1400円となり、会社と従業員で折半するため、5,700円となります。
まとめ
介護保険料は、40歳以上になれば、すべての人から徴収される。
年金保険料は、年金支給年齢になれば、徴収されませんが、介護保険料は、年齢と無関係に徴収されるのです。
所さんの報道から、介護保険料が、年金をもらってあとでも、支払うことを知ることができました。