過去に、おひとりさまに必要な老後資産の記事をアップしました。今回は、総務省統計資料の資料の最新版に基づき、支出を見直して、おひとりさまに必要な老後資産を再検討してみました。
65歳以上おひとりさまの支出
総務省の2021年家計調査によれば、65歳以上のおひとりさまの家計支出は、約15万円です。内訳は、以下を確認してください。2019年の同調査によれば、約15万円でしたので、2年で支出が多少減りました。
項目 | 2021年 | 2019年 | 差異 |
食費 | 36,972円 | 35,883円 | 1,089円 |
住居 | 13,310円 | 12,916円 | 394円 |
光熱・水道 | 12,741円 | 13,055円 | -314円 |
家具・家事用品 | 5,264円 | 5,681円 | -417円 |
被服・履き物 | 3,341円 | 3,659円 | -318円 |
健康医療 | 8,765円 | 8,455円 | 310円 |
交通・通信 | 13,905円 | 13,117円 | 788円 |
教育 | 7円 | 47円 | −40円 |
教養娯楽 | 13,004円 | 16,547円 | -3,543円 |
諸雑費 | 14,085円 | 14,366円 | -281円 |
使用不明金 | 31円 | 0円 | 31円 |
交際費 | 15,170円 | 15,258円 | -88円 |
仕送り | 614円 | 569円 | 45円 |
税・保険 | 12,300円 | 12,053円 | 247円 |
計 | 149,509円 | 151,596円 | -2,287円 |
おひとりさまの年金
令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況より、サラリーマンの方が加入する厚生年金と自営業の方が加入する国民年金は、以下のようになります。
厚生年金保険 146,146円
国民年金 56,252円
ずばり、必要な老後の資産は
146,146円ー149,509円=-3,363円の不足となります。
男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年です。65歳から年金を受給すると仮定し、23年間の不足額は、3,363×12×23=928,188円・・・・これが生活するために必要な老後資金となります。
これは、平均値です。平均値は、万人に当てはまりません。個人個人で、支出内容が異なります。約 92万円は、最低限の数字となります。
生活必要な支出は、家計簿をつけてみることをお勧めします。ただ、家計調査より支出が多いばあいには、節約を考えましょう。
年金受給額は、年金ネットで調べましょう。
突発費用の見積もり
生活に必要な支出の他に、緊急で必要となる費用があります。例えば、
- 介護
- 医療
などです。突発費用を生活費の以外で、介護費用600万円、医療費100万円程度を準備しておいた方が良いでしょう。
まとめ
老後に必要な資金は、2000万円、1億円などと言われています。平均レベルでは、100万円ぐらいでした。突発費用をどれくらい見込むか、または、突発費用は、保険として準備しておくほうが得策かもしれません。