退職金で、外車を購入するという話を聞いた。無謀な挑戦だと思ったが、人それぞれ考え方がるので、黙って、聞いていた。
退職金がはいると人は、気が大きくなって、過ちを犯してしまうのだろうか。
退職金の使いみち
退職金の使いみちは、
- 貯金 52%
- 投資 19%
- ローン返済 8%
- 旅行 5%
- 不動産(リフォーム) 2%
などである。
退職金をもらっても使えないというのが、現実のようだ。
定年ビンボー退職金
退職金で、760万円もする外車を購入したいという人は、まさしく、定年ビンボー予備軍なのである。
老後の生活費が、30万円として、年金で、20万円をまかない、差額10万円を貯蓄を取り崩していく。
760万円では、6年間の生活費となる。
私は、50代になって、大きな買い物をするとき、将来の生活費の何年分だろうか考えるようになった。
たとえば、外車の例では、760万円を150万円(おひとりさまの生活費)で割り算するのである。
5年間の仕事をせずに生活できることがわかる。
5年間分の生活費を使うだけの価値があるのかと考える。
大概は、この時点、やめようと考えるのです。
定年ビンボーを防ぐ
定年ビンボーを防ぐには、◯◯歳で、資産がゼロになるように、◯◯際では、いくら資産を残すかを大雑把でよいから計算しておくことです。
先の例では、年金との差額が、10万円の場合、95際をゴールとすれば、95−65=30年、30年✕12ヶ月✕10万円=3600万円となる。
3600万円確保できれば、生活費は確保できたのだから、あとは、不測の事態に備えて、予備費を考えれば、いいわけです。
退職金の平均は、2000万円前後です。退職金で、外車を買うという発想は、あり得ないことがわかります。
まとめ
退職金は、ほとんどの人が、将来の生活費に当てるべく、貯蓄にまわしています。
散財してしまう人は、少数派かもしれません。
忘れてはいけないことは、退職金は、ご褒美ではありません。
給与が、遅れて支払われたでけです。ご褒美をもらったのだから、「このくらいの贅沢はいいだろう」という発想は、ないのです。